いま、あなたは人生をどのように生きているでしょうか? 理想の人生を実現して、満足の人生を思いのままに生きているでしょうか? または、夢の実現に向かって日々を果敢に挑戦しているでしょうか? それとも、自分がどんな人生を送りたいの見いだせず、悶々と人生を過ごしているでしょうか? 実現したいことが見つかっているのに、問題ばかり起こって、前に進めない状態かもしれません。
人生は人それぞれです。ある人は夢を実現し、充実した人生を謳歌しているかもしれないし、ある人は失敗から自信を失い、人生のどん底を味わっているかもしれません。でも、それが人生のひとつのプロセスだとしたらどうでしょうか? つまり、いまのその状態は永遠に続くものではなく、人生を生きていく中でのひとつの課程だとしたら・・・
世の中を見てみると、あれだけ富や名声を手にし成功した人が、一夜にして失墜するということも珍しいことではありません。逆に、人生の苦難に次ぐ苦難の末に、遂に素晴らしい成功を勝ち取る人もいます。
人生における成功、勝利とは、人それぞれの価値観で異なりますが、その人なりの、そして、その時の成功のカタチがあり、誰もが不幸せになろうと努力しているのではありません。みんな豊かさや幸せを手にしたいと考えているでしょう。それがどんなカタチであれ、人は喜びを感じ、幸せに生きたいのではないでしょうか。
アメリカの神話学者のジョーゼフ・キャンベル(1904年〜1987年)は、比較神話学の第一人者としてしられ、世界中の神話を研究していました。その中でキャンベルは、神話の中に共通のパターンがあることを発見しました。それは、神話の中の主人公が、始めはどこにでもいそうなありきたりの存在だったり、どうしようもなく怠惰であったり、手に負えない暴れん坊だったりした主人公が、ある出来事を境に、幾多の冒険や試練を経て、一人前の存在となり、最後には、最大の試練を乗り越え、栄光を勝ち取り、栄誉を与えられると言ったパターンです。それをキャンベルはヒーローズ・ジャーニー=英雄の旅と名付けました。
この英雄の旅は、「スター・ウォーズ」「マトリックス」「オズの魔法使い」「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」「ロッキー」「スーパーマン」など、ありとあらゆるハリウッド映画の物語、脚本のパターン=法則として活用されていることをご存じの方も多いかも知れません。
神話の主人公は人間的な弱さや感情を持った神ですが、その法則である「英雄の旅」は、映画の主人公が努力の末、成功を勝ち取ったり、人生を生き抜く中で満ちたりた幸せを手に入れるように、この法則は、私たちの人生そのものにもあてはまると言えます。
主人公が物事に果敢に挑戦したり、人生に真剣に取り組む姿は、ある時は苦闘であったり、ある時は滑稽な姿として表現されますが、そうしたひたむきな姿は、与えられた命を最大限大切にして、人生に真剣に向き合う姿でもあります。
パット・ソロモン監督によるこの『ファインディング・ジョー「英雄の法則」』は、このジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅」をテーマに、神話学者や著名な作家、アカデミー賞の脚本家、映画女優、プロスポーツ選手、冒険家など、魅力的な登場人物へのインタビューによって、彼らの実体験やキャンベルが伝えた「英雄の旅」についての話、そして、子供たちによるユーモラスでかわいらしいファンタジックな物語表現により、わかりやすく、とても興味深く表現されているのが、この『ファインディング・ジョー「英雄の法則」』です。
ぜひ、この映画を見て、あなたも人生について積極的に関わり、真の自分を見つけ出す冒険の旅に出かけてみませんか・・・
人生を生きる中で、誰もが経験する望むものを手にする喜びとその過程での困難や葛藤、挫折の中で、本当に自分が求めているものに気づき、最大の挑戦を経て、最後には栄光を手にし、真の自分が求めていた至福を手にする一連の法則について描かれています。
最終的には、自分が栄光を追いかける中で、自分自身の本質に出会い、気づいていくというプロセスを通じて、自己発見による深い自己の癒しと大いなる成長について語られた映画です。
こうしたテーマに共感する方、興味のある方には、最高のドキュメンタリーであり、とても深い学びと自分らしい人生を生きる自信と勇気を与えてくれるでしょう。
また、ジョーゼフ・キャンベルの神話学や哲学について関心のある方にも興味をもっていただけるでしょう。
自己啓発、自己成長を求める方、また、夢やビジョン、目標を実現したい方、スピリチュアリティに関心のある方、そして、人生が思うように行かない方、人生の岐路に立つ方、より良い人生を送りたい方などにご興味を持ってもらえるでしょう。